初めての妊娠
いつもの如く、前回の更新から早くも4ヶ月程時間が空いてしまい、それどころか時は既に2025年に突入していました。。早いですね。
私はというと、9月にカルガリー経由でメキシコへ渡航した後、再び日本へ帰国。その際に妊娠が発覚したのだけれど、喜びも束の間、1ヶ月もしないうちに稽留流産、胎嚢の自然排出という感情の追いつかない日々を過ごしていました。恐らく、あれほどに涙が出たのは大人になってからの人生で初めての経験だったと思います。気持ちの整理と個人的な記録も兼ねて、私の儚い妊娠期間の体験を書いておこうと思います。
病院で妊娠が確認できたのは5週目辺りでしたが、その時にはまだ赤ちゃんの心音は確認できず、人生初のエコー写真を手にフワフワとした気持ちで家路についたのを覚えています。実際はまだ小さな円が写真で確認できるだけで、妊娠という実感はその時点ではあまりなかったものの、これから赤ちゃんを迎えて3人で新たな人生のステージに入るのだなという高揚感と、未知の領域へと踏み込む不安感が入り混じった気持ちでした。6週目にはエコーで心音が確認できたのですが、その時には予想以上の強い心音に驚き、きっと丈夫な子なんだ!と心強い安心感に包まれた記憶があります。またこの時にはっきりと、命を授かったのだという確かな喜びが内から湧き上がるような心持ちがしました。不安がありつつも、普段と変わらない日常が全て新しい体験かのように輝いていて、母と出かけることも、友人と会うことも、今はお腹の赤ちゃんと二人で参加しているのだと思えば普段以上にワクワクし、体調が芳しくない日でさえも楽しく過ごすことができました。コーヒー好きなのに、これから暫くはコーヒーも飲めなければお寿司も食べられない、、などと嘆きながらも、ノンカフェインのお茶を購入している時などは、今思えば甘美で贅沢な瞬間でした。
稽留流産
初めての妊娠生活。病院で心音が確認できると、張り切ってその足で直ぐに母子手帳を受け取りに行きました。普段は引き篭もりがちでフットワークが重い人間からすると、自覚はなかったものの、どれほどにテンションが上がっていたかが分かります。
9週目の検診日の朝、乳白色のおりものに少し緑がかった色が混じっているような気がして急に心配が募りました。後から思い返せば、何か嫌な予感というのはこの時点であったように思います。病院へ到着し、おりものの状態を伝えると、早速エコー前に担当医の方が子宮の状態をチェックしてくださいました。その時点では、卵巣の状態も問題なく綺麗な状態と伝えられたので一安心、まさか続くエコーで直ぐに奈落に突き落とされるとは予想もしていませんでした。しかし、エコー検査に入り直ぐに異変がありました。全くの無音、前回力強く聞こえた心音が一切聞こえてきません。その上、担当医の方も無言でお腹の中をくまなく探っていたので、不安が一気に押し寄せてきました。”どっどっどっど”と、自分の心音がはっきりと耳元で聞こえたように思います。どうか心音を拾えますように!赤ちゃん、大丈夫そうだね!と言ってもらえますように!。。ですが、現実はそうはなりませんでした。
医「うーん、心音が聞こえないね。」
私「・・・。そう、なんですね。。」
医「赤ちゃんの成長も、前回から2mm程で止まってしまっているね。本当に残念だね。」
正直、この辺りから担当医の方の言葉を聞いているようで全く耳に入っていませんでした。理解できたことは、赤ちゃんの成長具合からして8週目に成長と心音が止まってしまった可能性があるという事でした。パートナーや母に報告をしなければならない、電話して、ちゃんと自分で話せるだろうか。。そんな事ばかりが、頭の中をぐるぐると駆け巡っていたように記憶しています。診察室に入る前と後では世界が一変、お会計を待つ間、急に待合室にいるのがとてつもなく苦痛になりました。皆、これから診察室で赤ちゃんの成長具合を確認できるんだな、前回から大きくなった姿を見て成長の速さを実感したりするんだろう、、。いいな。そんな考えばかりが浮かんできて、一刻も早く一人になりたかったのです。
稽留流産とは
稽留流産は、出血や腹痛などのいわゆる流産の徴候がないが、超音波検査で発育が停止(流産)していると診断されるものである。超音波検査結果という他覚所見だけが診断根拠になり、本人に自覚症状がないため、診断されたときの患者のショックははかりしれないため、診断は正しく、慎重におこなわれなければならない。
稽留流産は、超音波検査ができるようになった後にできた診断名である。妊娠12週までの流産の原因のなかには、受精時に偶発的におきる染色体異常によるものが多く、初期の流産は、予防・治療し得ない、自然淘汰という自然現象と考える。
自然淘汰される胎芽は、まず、発育しない、心拍停止するなどの現象がおき、次いでその妊娠を自然に終わらせるべく子宮収縮がおき、出血や腹痛などのいわゆる流産の症状がでて進行流産→完全流産へと推移する。超音波でより小さいものが見えるようになった今、稽留流産はその極初期の状態を観察しているのである。公益社団法人 日本産婦人科医会 8.稽留流産の診断
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