肌荒れとの戦いII

二戦目:30代 発症箇所:鼻、頬、おでこ(吹き出物と赤み、皮膚のゴワツキ) 

 30代では32後半くらいから症状が現れた。始まりは頬に吹き出物と赤み、これらは徐々に顔全体に領地を拡大し始めた。20代の頃と違ったのは出現場所、今回はフェイスラインにはあまり影響はなく、寧ろこのエリア以外全てが患部になった。特に小鼻とそれに続く頬では赤みも強い上に吹き出物も多く、皮膚の手触りもゴワゴワ・ボコボコとしてきて最早お手上げ状態。

 いくつかの皮膚科を受診した結果、ある時は脂漏生皮膚炎、ある時は吹き出物としての診断を受けた。吹き出物の診断が多かった為20代の頃に行った光照射も導入したが、赤みにも吹き出物にも効果なし。

 続いてディフェリンゲル、ベピオゲル、ダラシンゲルetc..ニキビ治療として処方される塗布薬は全て処方された(一度に全種類が処方された訳ではない)。しかし、ターンオーバーを促進する系の薬では患部に塗って一定期間経っても一向に赤みが引かず、それどころか塗布した部分からリンパ液が出て爛れドクターストップ。(リンパ液が出て、それが固まり皮膚も一緒に剥がれ落ちるような状態。)このような事の繰り返しで全く改善の兆しがなかった。こうなってくると、一向に状態が緩和しない状況に徐々に焦りや虚無感に襲われ始める。

 そうこうしているうちに進展なく3年程経過、この間におでこの吹き出物は過去最多となる。恐らく小さいものを含めると100個ほどはあった。鏡を見ても吹き出物の無かった時の自分の肌が思い出せない、テレビや映画を見ても話の内容は入ってこず、出演している俳優さん達の肌ばかりに目がいってしまう、荒れ放題の自分の肌と比較し落ち込む日々。最早皮膚科へ行っても行かなくても同じなのでは?という思いが心を占め、皮膚科受診の足も遠のいてしまった。毎回何かしらの改善を期待して希望を持って皮膚科へ行くが、結果として改善しないことが続くと精神的にも打ちのめされてしまう。加えて受診料や効果のない薬に出費することに疑問を感じてくるのだ。こうして、やけくそになった私は皮膚科通いを止めた。

 2020年にコロナ禍に突入すると、在宅勤務が始まり買い出し以外に外出することが無くなった。終日家に籠っているためメイクをする必要がなく、肌の調子は吹き出物の数が減ったり増えたりを繰り返していた。誰に見られるという事もないため、あえて皮膚科を受診しようという気持ちにはまだならない。ただ、吹き出物の数には波があるものの、徐々に鼻周りと頬の赤みが当初よりもより顕著になった。そして、赤みというのは吹き出物以上に目立つということに気付かされることになったのだった。ファンデーションを塗ろうが隠せない程の赤み。こうして、しばらく遠ざかっていた皮膚科受診を再開する決意をした。

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